今夜のバルサの3ゴールは全て彼の左足によるものだった。
オレゲールの退場で後半の45分は10人での戦いを
強いられたバルサだったが、
90分に決まったこの日メッシの3点目のゴールで
貴重な勝ち点1を手にすることとなった。
この夜のクラシコは間違いなく
後年“メッシのクラシコ”として語られることだろう。
そして他の選手も後半は一人少ない状態で
フィジカルを消耗する苦しい試合展開の中で奮闘した。
バルデスが決定的なピンチを何度も防ぎ、
苦しみながらもメッシの起死回生の一打で
辛くも同点に追いついた。
この日のバルサ対マドリードは最も熱狂的で、
最も攻撃的な試合展開の一つとして記憶に残る試合となった。
バルサはこの拾い上げた勝ち点1によって
暫定ながらもセビージャと並んで首位タイとなり、
引き続きマドリードとは勝ち点5差を維持することが出来た。
バルサvsマドリードという特別な試合は、
その張りつめた緊張感と異常なテンションによって
時として思いがけない出来事を生み出すことがある。
この日のカンプノウも序盤は落ち着かない立ち上がりとなった。
前半5分、マドリードが掴んだ最初のチャンスは、
そのままファン・ニステルローイのゴールとなった(0−1)。
バルサはすぐに反撃に転じ、すぐさま2度の好機を演出する。
最初のチャンスではエトーの突破をカシージャスが
ブロックして防いだものの、
続いてのメッシとの1対1の場面では
メッシに軍配が上がった(1−1)。
この同点ゴールによって瞬間的にカンプノウの観客は
落ち着きを手に入れた。
しかしながらその直後、グティへのオレゲールのチェックが
PKの判定となる。
それを再びファン・ニステルローイが落ち着いて決めて1−2、
再びリードを許してしまう。
しかもこの時オレゲールは最初のイエローカードを
受けることになる。しかしバルサも負けてはいない。
惜しくも同点ゴールにはならなかったものの
前半18分にエトーが、続いてマルケスが、そしてロニーが、
立て続けにチャンスを掴む。
この時間帯はこの日のクラシコの中でも特に白熱した時だった。
試合は高いリズムのまま続いた。
バルサが決定機を何度も創出する一方、
レアル・マドリードはカウンターによってバルサ守備陣を脅かす。
そんな中、前半27分、ロナウジーニョが左サイドから
エトーとのワンツーでマドリードのゴールポスト付近まで迫り、
至近距離からシュートを放つもカシージャスに弾かれる。
しかしそのルーズボールをゴール前に詰めていたメッシが
シュート一閃。
ゴール上のネットに突き刺し同点(2−2)に
追いつくことに成功する。
この同点後も試合のテンションは上がる一方で、
イグアインが、エトーが、そしてイニエスタが、
それぞれシュートチャンスを掴み取る。
しかしながら前半終了のホイッスルが鳴る直前、
バルサにこの試合の行方を左右するような悪い出来事が発生する。
すなわちオレゲールのガゴに対するタックルが
イエローカードの判定を受け、
退場することになってしまったのである。
このため、後半の45分間を、
ライカールト監督率いるチームは10人で
戦わなければならなくなった。
バルサはゲームプランを立て直さなければならなかった。
エトーに代えてシルビーニョが入り4バックの形をとり、
マルケスは不慣れな右サイドバックの仕事を務めることとなった。
しかし一人少ないハンデの影響は大きく、
レアル・マドリードがじりじりと追い込む展開が続いていく。
バルサは一人少ないながらも
中盤のデコ、チャビ、イニエスタが休むことなく
パスを繋いでいく。
一方レアル・マドリードはカウンターアタックをベースに
危険なチャンスを幾度か作り出す。
しかし、バルデスはファン・ニステルローイが掴んだ
3分間での3度のチャンスを全てファインプレーで死守した。
バルサの守備のバランスがもう一つと見るや
ライカールト監督はデコに代えてベレッチを投入、
シウビーニョ、プジョル、テュラム、ベレッチの
慣れ親しんだ4バックを構築し、
再びマルケスがボランチの位置に入った。
しかしその直後、グティの放ったフリーキックを
セルヒオ・ラモスが頭で擦ると、
ボールはゴール内に吸い込まれていった(2−3)。
3度リードを奪われるという精神的にも
強烈な打撃を与えられたにもかかわらず、
バルサは誇りを胸に最後まで戦い続けた。
イニエスタが果敢にゴール前に切り込み、
シュートを放つもわずかに外れ、
続いたマルケスが放ったドライブシュートは、
カシージャスに辛くも弾き出される。
しかしなおもライカールトは交代によって
チームにメッセージを示す。
”試合を再び振り出しに戻し、そして逆転すること。”
マルケスに代えてグジョンセンが投入され、
攻撃に新しい息吹が加えられた。
しかしその直後のロナウジーニョの同点ゴールチャンスも、
カシージャスの好セーブに阻まれた。
メッシにとってカンプ・ノウでのクラシコに
出場するのは初めてのことだった。
そして、バルサファンの期待を裏切ることなく、
5対0で勝利を収めた1993−94シーズンのクラシコで
ロマーリオ以来となる“ハットトリック”という偉業を
成し遂げ鮮烈なカンプ・ノウでのクラシコデビューを果たした。
また、ハットトリック以外にも
メッシは31分と86分にも決定的チャンスを掴み、
右に中央にポジションを自由自在に変えながら
バルサの攻撃を牽引した。
ハットトリックの1ゴール目を決めた瞬間、
メッシはユニフォームをめくり、
「Fuerza Tio(おじさん、元気出せ)」
というメッセージが書かれたインナーシャツを見せ、
同ゴールをセレブレーションした。
このメッセージが何を意味しているのかは、
後日メッシが説明してくれることであろう。
ホームでのクラシコにおいてハットトリックを決めたのは
メッシが6人目だ。そして、5対0で勝利を収めた
1993−94シーズンのクラシコでロマーリオが
ハットトリックを決めて以来、
実に13年ぶりのハットトリックになる。
なお、この偉業を成し遂げた他の選手は
ラモン(1930−31)、セサール(1958−59)、
エバリスト(1958−59)、リネカー(1986−87)の
4名だ。
リーガにおけるホームでのクラシコは
今まで76回行なわれたが、3対3というスコアは
今回が初めてだ。
また、両チーム合わせて6ゴールが決まるクラシコというのも
とても珍しく、1962−63シーズンに
レアル・マドリードが1対5で勝利を収めて以来のこととなる。
試合後の記者会見に臨んだライカールト監督は、
後半を常に10人で戦わなければいけなかった点を考慮した上で、
「チームのモラルの面を考えれば
この引き分けはいい結果だと言える。」
と勝ち点1を高く評価した。
3度もレアル・マドリードにリードされ、
しかもオレゲールの退場によって後半の45分間を
10人で闘うことを強いられたにもかかわらず、
決して諦めずに3度同点に追いついたチームの戦う精神に
ライカールト監督はとても満足している。
「後半45分間を10人で戦わなければいけなかった点と
試合展開を考慮すれば、この引き分けは成功と言ってもいい。
チームのモラルの面を考えれば、
この引き分けはいい結果だと言える。
チームは諦めずに戦い続け、勝利を目指して全力を尽くした。」
前半にレアル・マドリードに2ゴールを決められたシーン。
彼らがいとも容易くバルサ陣内に攻め込んできたことについて
ライカールト監督は「修正が必要だ。」と指摘した。
「簡単に2失点を決められてしまったことはとても残念だ。
あの2ゴールによって我々は苦しい立場に立たされた。」
と指摘するライカールト監督は続けて、
「ボールを持っていない時に我々はポジション取りが悪かった為、
敵は簡単に攻撃を仕掛けることが出来た。
この点については、同じ過ちを繰り返さないために分析し
修正する必要がある。」と語った。
今晩のクラシコの主役がハットトリックを決めた
メッシであることに異論を唱える人はいないであろう。
ライカールト監督も「メッシは我々を救ってくれた。
ハットトリックを成し遂げたということは、
素晴らしいプレーを披露していたということだ。」
とメッシへ賛辞を送った。
また、ライカールト監督は
「エトーとメッシが調子を取り戻しつつあることは
喜ばしいことだ。」と続けると同時に、
「ロナウジーニョは90分を通して重要な仕事をしていた。」
と語った。
アンフィールドでのリバプール戦と
全く同じ11人をスタメン起用したライカールト監督は、
今晩のクラシコでも3−4−3システムを起用した。
「チームはこのシステムでプレーできると確信している。」
と語るライカールト監督は同システムについて、
「他の試合では上手く機能していた。」と語ると同時に、
「今晩は統率が取れていない状態で
プレーしていた時間帯もあった。」と反省点を指摘した。
出場選手
GK 1 バルデス
DF 23 オレゲール
21 テュラム
5 プジョール
MF 4 マルケス(81分 7 グジョンセン)
6 シャビ
24 イニエスタ
20 デコ(71分 2 ベレッチ)
FW 19 メッシ
9 エトー(46分 16 シルビーニョ)
10 ロナウジーニョ
SUB GK 25 ジョルケラ
DF 15 エジミウソン
FW 18 エスケーロ
22 サビオラ
得点 11分 メッシ
27分 メッシ
90分 メッシ
警告 12分 オレゲール
28分 マルケス
45分 シャビ
51分 デコ
退場 45分 オレゲール(警告2回)








私のブログで
こちらのブログを紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。
紹介記事は
http://blog.livedoor.jp/mvp9/archives/53065658.html
です。
これからもよろしくお願いいたします^^
バルサの試合中継を生で見る機会は実はほとんどないので貴重な体験でカンプノウの雰囲気にワクワクしましたが、試合はいただけませんでしたね。本当守備を修正して欲しいと思います。攻撃はワクワクしますから。
コメントありがとうございます。
私の拙いブログを紹介していただきまして、
ありがとうございます。
シーズン終了後、中国での親善試合が多いんですよね。
日本は1試合だけのようで、
コンディション調整で賛否両論はありますが、
今のところ、2シーズンリーガ制覇してますので、
生で観たいという気持ちも強いですね。
クラシコはメッシのためにあったような試合でしたね。
今後もバルサメインの当ブログをよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
私も都内のサッカーバーで朝まで酒飲みながら観戦してました。
まさにメッシのためのクラシコでしたね。
3−4−3は今後攻撃型選手の層が厚くなり、
ラテラルの人材が不足するために取り入れていると思います。
今は守備の改善をしなければならない時期ですが、
クライフ時代初期の超攻撃型フォーメーションの復活にも見届けてみましょう。
トラックバックありがとうございます。
審判には問題ありましたが、
何よりもメッシのためのクラシコでしたね。
その後、セビージャも不覚をとり、
再び首位に返り咲きとツキがありますね。
ここからは実力で首位キープしてほしいですね。
トラックバックありがとうございます。
今回のクラシコはドローでしたが、
まさにメッシのためのクラシコでしたね。
本当に今のバルサはツキがありますね。
残りのゲームを大切に戦い、実力で首位キープですね。
トラックバックありがとうございます。
クラシコは点の取り合いでしたが、
なんといってもメッシのためのクラシコでしたね。
エトーはまだヒザに不安で慎重になっているのかも。
もう少ししたら本調子に戻るはずです。退団はありえません。
その後、バルサは首位に返り咲きました。
このままリーガ制覇へ応援しましょう!!
トラックバックありがとうございます。
カンプノウで敗戦かと思いましたが、メッシがチームを救いましたね。
まさにメッシのクラシコですね。
その後、バルサは首位にまで返り咲きましたからね。
このまま首位固めですね!!
トラックバックありがとうございます。
札幌からありがとうございます。
点の取り合いのクラシコでしたが、
ヒーローはバルサのメッシでしたね。
これからも当ブログとともにバルサをよろしくお願いします。
トラックバックありがとうございます。
私は都内のサッカーバーでクラシコを観戦してました。
本当に出足は白組の馬に先制され、不安でしたが、
すぐにメッシが救ってくれましたね。
審判はカンプノウなのに白組寄りにはムッときましたが、
メッシのハットトリックが全て喜びに変えてくれましたね。
その後、バルサは首位返り咲きとツキにも恵まれています。
このツキを大切にしてこのまま首位キープですね。
トラックバックありがとうございます。
壮絶な点の取り合いのクラシコでしたが、
やはりヒーローはメッシですね。
その後バルサが首位返り咲きとついてます。
このまま首位キープで突っ走ってほしいですね。
トラックバックありがとうございます。
今回のクラシコはメッシのためのクラシコでしたね。
壮絶な点の取り合いでカンプノウで敗戦かと思ったところを
メッシが救ってくれましたね。
オレゲールが調子を落としているのは気がかりですが。
バルデスも後半はよく守りましたね。
本当に今のバルサは運にも恵まれてます。
これを大切にしてほしいものです。
トラックバックありがとうございます。
カンプノウにかかわらずマドリー寄りの審判に泣かされましたが、
メッシのハットトリックがバルサを救いましたね。
その後、セビージャがバルサと同じカタルーニャのチームに星を落とし
首位に返り咲いたのは幸運ですね。
この幸運を大切にして、今度は実力で首位固めして
リーガ3連覇を実現してほしいですね。
トラックバックありがとうございます。
壮絶な点の取り合いのクラシコでしたが、
ヒーローはバルサのメッシでしたね。
故障明けから完全復活ですね。
バルサはその後、首位に返り咲きました。
3−4−3の導入で守備が不安定ですが、
実戦と練習で改善してモノにしてほしいですね。
トラックバックありがとうございます。
まさに5か条のコメントがクラシコを物語ってますね。
3−4−3は実戦と練習で守備を改善してモノにしてほしいです。
4−3−3とともに両方使えるようにしてほしいです。
トラックバックありがとうございます。
壮絶な点の取り合いとオレゲールの退場で数的不利になったバルサでしたが、
チームを救ったのはメッシでしたね。
その後、ツキは続き翌日はセビージャが負け、
得失点差で首位に返り咲きました。
これを大切に実力で首位固めでリーガ3連覇できるよう応援しましょう!!
トラックバックありがとうございます。
壮絶な点の取り合いのクラシコでしたが、
メッシがチームを救いましたね。
3−4−3には批判も多いですが、
練習と実戦で守備を改善して4−3−3とともに
攻撃サッカーのポリシーを守ってほしいですね。
その後、バルサは首位に返り咲きました。
これからは実力で首位固めをして、リーガ3連覇できるよう応援しましょう!!
トラックバックありがとうございます。
壮絶な点の取り合いや審判のマドリー寄りと、
波乱含みのクラシコでしたが、
メッシのハットトリックがすごかったですね。
これをきっかけにバルサをよろしくお願いします。