鬼門のアトレティコ・マドリード戦を0−6と圧勝した。
試合前に既にタイトル争いのライバル達が
全て勝利を収めていたことを知っていた。
そして苦手とするアトレティコ・マドリードとの
しかも敵地ビセンテ・カルデロンでの戦い。
バルサキラー、フェルナンド・トーレス。
そうした試合前の様々なプレッシャーや心配事も、
今夜のバルサにとっては全くの杞憂に終わった。
この勝利によって、残り3試合の優勝争いに向け、
バルサは大きな自信と勢いを手にすることに成功した。
降りしきる雨で濡れたピッチの中、
バルサはいつも通りボールを保持して試合の主導権を握ろうと試みた。
序盤は後方のディフェンスから縦への長いパスを多様したが、
なかなか攻撃の糸口となる効果的な形を作ることは出来なかった。
一方のアトレティコ・マドリードはポジショニングを
しっかりと取って組織を整え、
カウンターアタックを虎視眈々と狙っていった。
そして最初のチャンスはアトレティコ・マドリードに生まれた。
すなわち前半26分、ガジェッティがペナルティーエリアの外から
こぼれ球をハーフボレーで叩くと、
ボールは低い弾道で僅かにバルデスの守るゴールマウスを
外れていった。
前半33分、ロナウジーニョの絶妙なフリーキックは
ゴールポストに当たり、こぼれ球をメッシが蹴りこむも
GKピチュが辛うじてコーナーに逃げる。
そして38分、メッシがドリブルで中央を突進し、
左サイドのエトーとペナルティーエリア内でワンツーを決め、
最後はメッシが左足で右隅へ決めてゴール。
ようやく、試合の均衡を破ることに成功する。
さらにはテュラムから右サイドへの縦のロングフィードに走りこんだ
ザンブロッタが、左足でループシュートを決めて0−2。
そして、さらに前半終了間際、ロナウジーニョとデコのコンビで
左サイドを破り、中央へクロスを上げると、
GKピチュが弾いたボールをエトーが押し込んでゴール。
0−3と、前半終盤の怒涛のゴールで
バルサが一気に試合の大勢を決めることに成功した。
後半もそれまでの流れが続いたような展開で始まった。
メッシが4点目のチャンスを掴むも、
アトレティコディフェンス陣が辛うじてコーナーに逃れた。
すっかりらしさを取り戻したバルサは57分、
4点目のゴールを掴み取る。
シャビが中盤でボールを奪うと、前方のデコへ。
デコから左サイドのロナウジーニョに渡ると、
中央のエトーとワンツーを決めて
ゴール前に抜け出したロナウジーニョが
落ち着いて決めて0−4とした。
この一連の流れから生まれた素晴らしいゴールは
ビセンテ・カルデロンの観客から盛大な拍手を誘発していた。
ロナウジーニョのゴール後も、
バルサは攻撃の手を緩めることは無かった。
パスをポンポンと繋ぎ、71分にエレールの退場で
10人となった相手を益々凌駕していった。
そんな中、エトーがカウンターから強烈なシュートを放つも
ボールはクロスバーに弾かれた。
完全に引導を渡された感のあるアトレティコは
守備組織の集中力の欠如を露呈し、
その間隙を突いて80分、ジオからの縦パスに走りこんだメッシが
あっさりと5点目のゴールを決める。
この日の、もう一つの特筆すべき点は、
バルサが守備面で最後までプレッシャーをしっかり掛け続け、
相手の攻撃を寸断していったことだ。
そして最後まで攻め続けたバルサは、
後半終了間際、エトーとのコンビネーションから
イニエスタが押し込んで0−6、この日のバルサは容赦しなかった。
リーガ3連覇へ向けて最後まで戦う姿勢を証明したこの夜のバルサ。
勝ち点でレアル・マドリードと並ぶ展開を維持し、
残り3試合での逆転優勝へ向けて大きな自信を手に入れた。
0対6で快勝したアトレティコ・マドリード戦後の
記者会見に臨んだライカールト監督は、
チームのプレーに賛辞を送ると共に
「完璧な試合結果だ。」と語った。
「この0対6という試合結果が
チームに希望を与えてくれるであろう。」と語るライカールト監督は、
「我々は強豪相手に素晴らしい試合を展開できる力を
残していることを証明した。
アトレティコ・マドリードは、試合開始直後からラインを下げ
カウンターアタックを狙ってきた。
しばらくはスペースがなかったが、我々が先制点を決めた後は、
アトレティコ・マドリードが前に出てきたため、
スペースが広がり、そのスペースを上手く利用することができた。
そして、美しい複数のゴールを決めることができた。」と
試合を振り返った。
ライカールト監督は試合を更にこう振り返る。
「メッシの先制点で試合の展開が変わった。
アトレティコ・マドリードが攻撃に出たためスペースができた。
そして、スペースができたことによって
我々選手たち個人の能力の高さが輝くこととなった。
後半、もっとゴールを決められたはずだった。
この調子でシーズン終了まで突き進みたい。」
首位のレアル・マドリードがレクレアティボに勝利したが、
2位のバルサもアトレティコ・マドリードを破り追撃しており、
残り3試合となったリーガの行方はまだ分からない。
残り3試合でレアル・マドリードを抜き
バルサがリーガ優勝する可能性を問われた
ライカールト監督はこう語った。
「我々が残りの3試合を全て勝つことができると私は信じている。
他のチームの試合結果については見守るしかない。
残り3試合となった今、優勝候補は複数ある。
全チームがプレッシャーに耐えているが、
勝ち続けることは決して簡単ではない。
リーガでは簡単な試合はひとつもない。」
出場選手
GK 1 バルデス
DF 11 ザンブロッタ
21 テュラム
5 プジョール
12 ジオ
MF 15 エジミウソン(77分 3 モッタ)
6 シャビ(81分 7 グジョンセン)
20 デコ(67分 24 イニエスタ)
FW 19 メッシ
9 エトー
10 ロナウジーニョ
SUB GK 25 ジョルケラ
DF 2 ベレッチ
23 オレゲール
FW 8 ジュリ
得点 39分 メッシ
42分 ザンブロッタ
45分 エトー
57分 ロナウジーニョ
79分 メッシ
90分 イニエスタ








