「日に日にフィジカルコンディションは向上している。
今は間髪入れずに試合が続いているけど、
フィジカル的には問題なくこなせているよ。
ここ3試合はアキレス腱に問題を抱えていたんだけど、
プレーには問題無かったし、
チームを助けたかったからプレーを志願したんだ。
ここ最近の試合ではドリブルやスピードを活かして
相手を崩すプレーが終盤に出来ていない。
でも、徐々にそういう部分も改善されてくるはずだ。
怪我の為に長期間試合から離れていたけど、
本来はもっとゆっくりとチームに適応していった方が
良かったのかもしれない。
だけど現実にはそうも言っていられなかった。
怪我人が出たし、チーム合流が遅れた選手もいた。
そうした状況で、試合に出ながら調整していかざるをえなかった。
よく“アーセナルの頃のアンリにはいつ戻れるか”と聞かれるけど、
アーセナルのアンリはアーセナルでしか見ることが出来ない。
ここではアーセナルのアンリを見ることは無いだろう。
今自分はバルサのアンリだ。
ここではフットボールが全く違う。
だから自分はこのチームに合ったプレーをする必要がある。
ここまでは自分の最高レベルの力を
発揮出来ていないかもしれないけど、
リーガでは4ゴールを決めているし、
3つのアシストも決めている。
グラスゴーやビジャレアルでもチームを助けたかったけど、
結果は伴わなかった。
とにかくチームの仲間とピッチ上で共鳴しようと、
常に務めている。
バルサに入れたことには本当に満足している。
だけど、新しいチームで簡単にフィット出来るとは
一度も思ったことが無い。
ここではアーセナルのフットボールとは
全く違うフットボールが展開される。
アーセナルはもっと直線的なフットボールだったし、
後方から早い段階でボールが自分に集まって来た。
だけど今は新しいチームとクラブに適応する必要がある。
チームが僕のプレーに適応するのではなく、
僕がチームのスタイルに適応しなければいけない。
そしてそれは時間が必要なことだ。
バルサは伝統的にボールをポゼッションして
じっくりと攻撃するスタイルを哲学としている。
それに自分が適合していかなければいけない。
フランスからアーセナルに移籍した時も、
僕は9節までゴールを決めることが出来なかったし、
2ゴール目もそれから1ヶ月を待たなければならなかった。
ロニーはずっと高いレベルのプレーを披露し続けてきている。
でも彼はロボットじゃない。
それに、人が言う程悪いプレーをしているとは思わないよ。
問題は要求されているものがとても高いと言う事だ。
彼は長年とても高いレベルのプレーを見せ続けて来た。
それは普通では出来ないことだ。
それだけにロナウジーニョのパフォーマンスが下がると
人々は怒り出す。
とにかく僕にとって、ロナウジーニョは
偉大なフットボーラーであることは間違いない。
彼は相手ディフェンダーの注意を独り占めにする。
それだけでも周囲のプレーヤーはやりやすくなる。
ここには望んでいたもの全てがある。
チーム、観客、町、どれも期待していた通りだ。
バルサでプレーすることが出来てとても満足している。
ファンが厳しい?それは当然の事だと思う。
期待出来る程のメンバーが揃っているからね。
それに、結果が伴わなかった時に
誰よりも落胆するのは選手達自身だ。
とにかく僕はこのチームにいることが出来て幸せに感じている。
唯一ここで満足出来ないことは、
自分がチームにゴールやアシストを
もたらすことが出来なかった時だ。」








